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【読書習慣】 2023年1月 読んだ本のブックレビューと評価 (小説)

読書は好きです。

よく読むのはミステリー小説やビジネス書。

電車移動やちょっとした待ち時間に読めるよう常にかばんの中に入れています。

Kindleなどの電子書籍もありますが、私はもっぱら紙派。

最近は図書館で借りたりメルカリなどで中古本を購入したりしています。

さて、2023年になりました。

去年は50冊しか読めなかったので、今年の目標は1ヶ月5冊で60冊

そして、毎月読んだ本をブログで紹介し、勝手に5段階評価していきたいと思います。

では、さっそく今月読んだ本をご紹介していきましょう。

目次

① 鉄の骨 池井戸 潤      

評価★★★★☆

テレビドラマでも話題になった『半沢直樹』や『下町ロケット』の著者である池井戸潤さんの小説です。

ドラマ『半沢直樹』のもとになった『オレたちバブル入行組』では銀行が舞台でしたが、この本は建設業界のの談合がテーマです。

中堅ゼネコンで働く若手社員の富島平太は、大学では建築学科を専攻していたもっぱらの現場人間。そんな平太はある日突然まるで畑違いの業務課への異動を命じられる。そこは“談合課”と揶揄される公共工事の受注課だった。普通にコストを見積もって入札しては競合他社に勝てない。だからといって採算度外視で赤字覚悟の価格を提示しては建設業界全体がおかしくなる。技術力を武器に大口公共事業の入札に臨もうとする平太だが、”本音の世界”では談合は違法とはわかっていても必要悪なのか…

少しずつ読み進めるはずが、続きが気になって一気に読んでしまいました。

ちなみに、この小説はNETFLIXでドラマ化もされているんですね。

映画を見ると登場人物のイメージが固定されてしまうので、小説を読む前に出演俳優を知りたくない派な私。

でも面白かったから映画も観てみようかな。

② 舟を編む   三浦しをん

評価★★★★☆

『風が強く吹いている』の著者である三浦しをんさんの小説。『風が…』のほうが感動的で好きですが、こちらもおススメです。

玄武書房から新たに出版されることになった辞書「大渡海」。辞書編集部に勤めることになった馬締(まじめ)は、名前の通りの真面目な社員。それは真面目を通り越して変人扱いされるほどだった。そんな馬締は辞書編集部の個性的な仲間とともにことばから紙質までこだわりにこだわり抜いて一つの辞書を作っていく。仕事に没頭するなかで生まれる仲間との友情や馬締の真面目過ぎる恋愛など、心が温かくなるほっこり小説。

 プライドをもって真剣に仕事に取り組む編集部やお互いを思いやる気持ちに読んでいて心が熱くなりました。

好きなことに熱中するって素敵ですよね。日常で使用する言葉について普段あまり考えたことはなかったですが、辞書を作る人は普段から言葉に敏感なんだなぁと思いました。

最近はネット検索ばかりで辞書を引いたのは学生時代が最後ですが、辞書には自分が知らない言葉がすべて載っていると思っていました。

でも、そこに載せる言葉ひとつひとつには時代に合わせた定義や例文が用いられ、それを作るためにどれほど大変な作業なのかが伝わってきました。

そんなに長くない小説ですが、読みごたえがあってなかなか面白かったです。

③ ナオミとカナコ   奥田 英朗

評価★★★★★

決して薄くない本ですが、寝不足になりながらも一気に読んでしまったおススメの小説です。

ナオミとカナコは学生時代からの友人。ナオミはデパートの外商としてバリバリ働くキャリアウーマン。一方、カナコは就職後すぐに寿退職して今は専業主婦。ある日、ナオミはカナコが夫の達郎から暴力を受けていることを知る。このままではいつか夫に殺される…でも怖くて警察に逃げ込むことも離婚を迫ることもできずただただ現実を受け入れるしかないと思っているカナコ。そんなナオミを放っておけず、二人は協力して達郎を「排除」することを計画する。

奥田英雄さんの小説は何作か読みましたが、その中でもおススメの長編サスペンス小説です。

二人の計画が成功するのか?先が気になってしまい、本当にあっという間に読んでしまいました。

ドキドキハラハラ系のヒューマンサスペンスが好きな方にはおススメです。

④ 砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない  桜庭一樹

評価★★☆☆☆

中学生山田なぎさは中学卒業後の進路を自衛隊入隊に決めた。お金がもらえて早く一人前になれるから。それ以外のことには興味を持たずできるだけ悩まないように生活していた。ある日、東京から海野藻屑という少女が転校してくる。細い脚、青白い顔、2リットルのペットボトルを持ち歩く変わった少女。なぎさは彼女が父親から虐待されていることを知ってしまう。虐待されているのに父を愛している藻屑の歪んだ愛…面倒なことには関わらないようにしていたなぎさだが、謎の美少女のことがほっておけなくなる。

中学生の大人や社会に対する絶望や不安定で微妙な心情を描いた作品です。

虐待がテーマなので内容としては重いですが、ライトノベルのようは感じで読みやすかったです。

しかし、虐待の話はどんな小説でも読んでいて辛いですものですが、中でもこの小説の描写は正直怖いと感じてしまうほど。

タイトルが気になったので読んでみましたが、世界観が独特の作品です。

⑤ クライマーズハイ 横山秀夫

評価★★★☆☆

映画のタイトルとして『クライマーズハイ』というのを聞いたことがあった気がして手に取ってみました。。

北関東新聞の古参記者、悠木は同僚の安西と一緒に山登りに行く約束をしていた。しかし、出発直前に御巣鷹山で飛行機の墜落事故が発生する。しかも墜落したのは新聞社のある群馬。新聞は一から作り直しとなり、悠木は安西との約束を果たせなかった。一方、一人で出発したはずの安西も山とは無関係の歓楽街で倒れ、意識が戻らない。あの日、安西に何があったのか…未曽有の巨大事故のデスクを任された悠木。一面トップ記事は何にするか。地方紙の役割とは。社内の確執。迷いながら悩まみながら毎日締め切りに追われ記事を作り上げていく。

 1985年に起こった日本空港123便墜落事故。著者の横山秀夫さんは、当時実際に記者として新聞社で勤めていており、その時に事件に遭遇したそうです。

その場にいたからこその臨場感や迫力が感じられる作品で面白かったです。

言葉の言い回し等が難しいわけではありませんが、少し読みにくく感じたので5段階評価中3にしました。

読書日記をつけよう 読書アプリ『ブクログ』

読書管理アプリ ブクログ

数年前から『ブクログ』というアプリで読書記録を付けています。

記録といってもアプリで読んだ本や読みたい本を登録して、読んだ本に5段階評価をしているだけですが。

この無料アプリでは、読みたい本や読み終わった本を登録するだけでなく、感想を書いたり評価したりすることができます。

また、ほかのユーザーお勧めの本や感想をチェックしたり、キーワード検索やバーコード検索したりすることも可能です。

私は、図書館や本屋さんで本の背表紙にあるバーコードを読み取り、評価の高い本を選んでいます。

本を選ぶ際に失敗したくないので、本を借りるときや買うときには必ずと言っていいほどこのアプリで検索し、評価や感想を見てから決めるようになりました。

まとめ

いかがでしたか。

1月ということもあり、張り切りすぎて大作を選んでしまったため、読書に追われる1ヶ月でした。。。

2月は日数も少ないからもっと薄めの本にしようかな。でもやっぱり短編小説より長編が好きです。

毎月おススメの本をご紹介できるよう読書もブログ更新も頑張ります。

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